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ノンアルコールサワーの歴史

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そもそもノンアルコールサワーとは?

サワーとは、スピリッツをベースに、柑橘類などの酸味のある果汁と、砂糖など甘みのある成分を加えて作るカクテルの一種に、ソーダを加えた飲み物を日本では「サワー」と呼ぶ。ちなみに「サワー」の語源は、英語のサワー(sour:酸味のある、酸っぱい)とある。

以上より、本サイトで定義しているノンアルコールドリンクの定義と合わせ、ノンアルコールサワーは「酸味のあるお酒を模したアルコール度数1%以下の炭酸飲料」と定義する。

ちなみサワーと併せてよく使用される言葉である「チューハイ」の語源は、焼酎の「酎(チュー)」と、ハイボールの「ハイ」を組み合わせたものと言われている。しかし「チューハイ」に厳密な区分や法律上の規定があるわけではなく、焼酎やウオツカなど無色で香りのないスピリッツをベースに、果汁などを加えて炭酸で割った飲み物のことを指す。

よって、居酒屋などでも、「チューハイ」と呼ぶお店と「サワー」と呼ぶお店があるように、「チューハイ」と「サワー」はほぼ同じ意味で使う。

【参考】サントリー

【参考】ノンアルコールドリンクの定義

なお、ノンアルコールビールの歴史は以下参照されたい。

ノンアルコールビールの歴史 ~黎明期(~2002年5月31日)~

ノンアルコールビールの歴史 ~道路交通法の改正(2002年6月1日~)~

ノンアルコールビールの歴史 ~道路交通法の改正(2007年9月1日~)~

ノンアルコールビールの歴史 ~新制度「機能性表示食品」の登場(2015年4月17日~)~

ノンアルコール日本酒の歴史は以下参照されたい。

ノンアルコール日本酒の歴史

日本初のノンアルコールサワー(チューハイ)をポッカが発売

日本で初めてノンアルコールサワー(チューハイ)という言葉が新聞記事に出てきたのは、2003年のことである。2003年2月にポッカコーポレーションがチューハイ風味の炭酸飲料「運転CHU(チュウ)」を発売した記事が掲載されたのである(「日経経済新聞」2003.2.7)。この商品は、レモン果汁を3%使い、甘みを抑えて、ほんのり苦みがある味に仕上げたようである。

ただ当時はノンアルコールカクテルが発売されていたものの、サワーや酎ハイといったもののノンアルコール飲料は、ほとんど発売されていなかった。

大ヒット商品、「酔わないウメッシュ」の発売

現在でもスーパーやコンビニで発売されているチョーヤの「酔わないウメッシュ」は、2011年に発売された(「朝日新聞」2011.2.11)。この酔わないウメッシュは「完熟南高梅」を100%使用 した、本格梅酒ソーダテイスト飲料であり、
熟度が高く貴重な為、市場には出回らない特別な梅を種の美味しさまで果実まるごと使用することで、梅酒らしい風味を実現している。何回か改良を経ているようだが、現在飲んでも非常に味が良く再現性が高い。

この酔わないウメッシュをノンアルコールサワーの一部だとすると、ノンアルコールサワー普及の一助になったことは間違いない。

【参考】酔わないウメッシュ

機能性表示食品の乱立

2015年4月からは、健康にどのような効果があるかを食品に表示しやすくすることで、健康食品市場の拡大を目的とする「機能性表示食品」制度が始まった。この制度は、健康に与える効果の科学的根拠を示す論文や表示内容を消費者庁に届け出れば、60日後には販売する製品に表示することが出来るものである(「日本経済新聞朝刊」2015.4.2)。

その制度をいち早くノンアルサワーに利用したのがアサヒビールである。2015年5月には、脂肪や糖の吸収を抑える効果をうたった「スタイルバランス」を6月23日に発売すると発表した。難消化性デキストリンという食物繊維を1缶あたり5g配合しており、食事時の脂肪や糖の吸収を抑える効果があるという。(「日本経済新聞朝刊」2015.5.23)

ここからサントリーの「のんある気分」のサワーテイストやキリンの「ゼロハイ氷零」といった機能性食品のノンアルサワーが乱立されていくこととなる。

【参考】スタイルバランスレモンサワーテイスト

新たなノンアルサワー(チューハイ)の開発

2021年3月には、サントリーから「のんある晩酌レモンサワー」が発売された。この製品の凄いところは、レモンサワーの再現性が非常に高いことである。焼酎由来の旨味をノンアルコールのエキスとして凝縮させる「レモンサワーありのまま製法」を採用しており、レモンサワーにもついに本物のお酒の旨味を目指し始めたことが分かる。

【参考】のんある晩酌レモンサワー

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